私(@indiv_0110)は2015年秋頃にビットコインについて調べ始め、2017年8月からほぼフルタイムで暗号通貨関連の仕事に関わるようになりました。
2015年秋頃から2018年春頃までの2年半、自分の駆動力になっていたのは「ビットコインやEthereumは今後社会に何をもたらすんだ!?」というわくわく感でした。熱中できるものが見つからずに悩んでいる人も多い現代において、飽き性の自分が1日12時間以上調べ続けても興味が尽きないものに出会えたのは幸運というほかありません。
暗号通貨関連の記事を読んだり動画を観たりしているだけで、大人が知らない秘密基地で子供だけの世界に浸っているときのような高揚感に包まれたものです。
一方で2018年に入ってからは、興味を失ってはいないものの、情報収集に追われ、精神を消耗していき、わくわく感が徐々に失われていきました。
「処理すべき情報の多さに比べて自分の能力が圧倒的に不足している」、「99%のノイズから1%の情報を探すこと自体が仕事になっている」、「運良く1%に巡りあえても情報処理に多大な時間がかかる」などの問題があり、高揚感に突き動かされるのではなく、ある種の義務感と惰性で業界研究を続けてきました。
抽象的表現になりますが、TokenLabは上述の秘密基地を大人になった自分たちが再構築するような試みです。暗号通貨/ブロックチェーン業界には、まだまだ知られていないこと、十分に思考されていないことが多数存在します。
そのような領域を大人の狡猾さを伴って開拓していく、その基盤としてのTokenLabです。「大人の狡猾さ」とは何でしょうか?末永く面白さを追求するためには生存戦略が必要になります。現実的な問題への暫定的な解を都度更新しつつ、興味深い領域へ更に歩を進めていくわけです。それらは生産性の追求と期待値計算による不確実性の容認に下支えされたものになるでしょう。
以前からこの業界にいる方には暗号通貨に出会ったときのわくわくを、新しくこの業界に参入する方には効率的な道筋を、それぞれに提供したいと思っています。
そしてその結果、数歩先に何が待ち受けているかも分からないこの道を進む皆様の足取りが少しでも確かなものになることを望んでいます。